現場に向き合う組織作りを実現する病院
医療法人徳洲会 野田総合病院
「大丈夫です」の向こうに、本当の声があった。
看護師長が語る、joby導入から3ヶ月の変化
慢性的な人員不足、高い患者重症度、そして忙しさの中で見えにくくなっていく職員一人ひとりの状態。多くの医療現場が抱えるこの課題に、あるケアの届け方で向き合い続けている師長さんがいます。
今回お話を伺ったのは、医療法人徳洲会 野田総合病院急性期病棟を担当するベテランの看護師長。「もともと、職員に声をかけることは大切にしてきた」と語る師長でしたが、jobyを通じて見えてきた景色は、これまでとは少し違うものだった話されます。
課題
joby導入前に感じていた現場の壁
- ・「大丈夫です」で本音が見えず、職員の状態を把握できない状況
- ・退職の申し出で初めて気づくなど、対応が後手に回っていた
- ・多忙やシフトの影響で、タイムリーに関われない管理体制
ポイント
jobyを選んだ理由、大切にしたこと
- ・対面では出ない本音を、テキストで引き出せる仕組みへの期待
- ・管理職の負担を増やさず、現場の状況を可視化できる点
- ・会えない職員とも継続的に関われる“交換日記型”のコミュニケーション
効果
joby導入後に起きた、現場の変化
- ・「後追い対応」から「予防的な関わり」へとマネジメントが変化
- ・本音の可視化により心理的安全性と信頼関係が向上
- ・データにより、個人・部署・病院全体の課題を切り分けて判断可能に
(左から)看護部長室 中村 様、看護師長 岡本 様
BACKGROUND - 導入前の現場
jobyを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
岡本師長
うちの病棟は患者さんの重症度が高くて、スタッフが常に忙しい状態なんです。日頃から声かけや面談は意識してやってきたつもりでした。でも実際のところ、私自身も当直に入ることが多く、気がかりな職員がいても中々会えずに——
気がついたときは、もう対応が難しい状況になっていることもあって。なんとか改善していきたいと思っていました。
気がついたときは、もう対応が難しい状況になっていることもあって。なんとか改善していきたいと思っていました。
看護部長室 中村様
私はスタッフの忙しさや負担はもちろん感じていましたが、それ以上に管理職の現場負担を軽減することも急務だと思っていたので。jobyを試してみようと思ったのはそこが大きかったです。
岡本師長
あと、忙しそうにしているスタッフに「最近どう?」って聞いても、 「大丈夫です」って返ってくることがほとんどで。本当に大丈夫なのか、それとも言いにくいだけなのか、正直わからなくて。
看護部長室 中村様
そんな中で、jobyならシステムのやり取りだから本音を言える人もいるんじゃないかと、岡本師長と話して前向きに考えるようになりました。
職員の状況が「わからない」という状態が、一番つらいのでしょうか。
岡本師長
そうかもしれません。何かあってからでは遅いじゃないですか。突然「辞めます」って言われたとき、もっと早く気づいてあげられれば、と思うことが過去にもあったので。
看護部長室 中村様
岡本師長は当直に入ることもあって、シフトが被らずなかなか会えない職員さんのことをよく気にかけていましたもんね。
岡本師長
そうなんです。対面で会えないと「最近誰々さんどうしているかな」と気にかかることが多くて。jobyで交換日記のようなやり取りをすることで、スタッフへのフォローの質や接し方を変えていこうと思っています。
(左から)看護部長室 中村 様、看護師長 岡本 様
STORY - 導入直後のストーリー
導入直後の反応はいかがでしたか?
岡本師長
最初は、スタッフも「何これ?」って感じで(笑) 。アンケートに答えてはくれるんですけど、どこかよそよそしいというか。無難な答えが多かったです。「特に問題ありません」みたいな。
あと、 「これって強制なんですか?」って聞いてくる職員もいて。個人情報への不安も一部にあったみたいで。そういう声には一つひとつ丁寧に説明しました。 「任意だよ」 「個人情報は外に漏れない仕組みだよ」って。「ここに書いてくれたことは、私しか見ない」って直接話したことで、少し安心してもらえたかなと思います。
あと、 「これって強制なんですか?」って聞いてくる職員もいて。個人情報への不安も一部にあったみたいで。そういう声には一つひとつ丁寧に説明しました。 「任意だよ」 「個人情報は外に漏れない仕組みだよ」って。「ここに書いてくれたことは、私しか見ない」って直接話したことで、少し安心してもらえたかなと思います。
看護部長室 中村様
このようなシステムにまだ馴染みがない医療業界では、抵抗を感じてしまう現場職員はまだまだいるのは仕方がないかなとは思っています。だからこそ、岡本師長が一つひとつ丁寧に説明してくれたことが大きかった。
導入してすぐに感じた変化はありましたか?
岡本師長
最初に届いたコメントは、面談では絶対に出てこなかった言葉でした。ストレスマップの「赤ゾーン」が点灯したとき、初めて「勘」以外の根拠で動くことができたんです。
岡本師長
2月頃から、コメントがだんだん変わってきたんです。最初は短くて当たり障りのない内容だったのが、 「最近こういうことがあって気になっている」とか、具体的な声が増えてきて。
AIのサポート機能もあるので、忙しい中でもコメントをくれた職員にきちんと返せるのが助かっています。結果として、業務連絡だけでなく、相手の状態に寄り添った対話が増えました。
AIのサポート機能もあるので、忙しい中でもコメントをくれた職員にきちんと返せるのが助かっています。結果として、業務連絡だけでなく、相手の状態に寄り添った対話が増えました。
看護部長室 中村様
jobyの話を最初に聞いた時、管理職の負担が増えないか心配だったんです。ただ、AIのコメントサポートを使えば師長さんの負担は軽減されるかなと思って。私も活用していきたいなと思っています。
(joby管理者画面より職員の状態を4象限のMAPで定点観測することができます)
職員からの反応で、印象に残っているものはありますか?
岡本師長
ある職員から、 「師長のメッセージが嬉しかった」って言ってもらえたことがあって。それを聞いたとき、なんか…じーんとしてしまって。
面と向かって「ありがとう」 「よく頑張ってるね」って言えればいいんですけど、私自身も当直に入ることが多くてなかなか直接伝えるタイミングがなくて。でも、jobyを通じてなら、ちゃんと届けられるんだって気づきました。文字で伝えるって、こんなに伝わるものなんだな、と正直驚きました。
面と向かって「ありがとう」 「よく頑張ってるね」って言えればいいんですけど、私自身も当直に入ることが多くてなかなか直接伝えるタイミングがなくて。でも、jobyを通じてなら、ちゃんと届けられるんだって気づきました。文字で伝えるって、こんなに伝わるものなんだな、と正直驚きました。
看護部長室 中村様
看護部長室も岡本師長のコメントをしっかり見ているんですよ。日々の頑張りに対してもしっかりと評価しているので、jobyを通して伝えられて良かったと思っています。これからも岡本師長の取り組みを、全員で応援していますよ。
岡本師長
そうだったんですね。スタッフのことで頭がいっぱいで自分宛のコメントはまだ確認できていないので、確認してみますね。誰かから自分にもメッセージをもらえるのは嬉しいですね。
逆に、難しかった部分や課題はありましたか?
岡本師長
正直に言うと、いくつかあります。回答率を上げようと思って回答期間を延ばしてみたんですけど、効果が出なくて。期間の設定はちゃんと考えていく必要があるなと感じました。あと、ストレスとやりがいスコアが著しく低い職員への対応は、まだ難しさを感じています。
周囲との関係性が複雑に絡み合っていて。一方的に判断するのは違うと思っているので、引き続き様子を見ながら関わっています。
周囲との関係性が複雑に絡み合っていて。一方的に判断するのは違うと思っているので、引き続き様子を見ながら関わっています。
職員への返信で工夫されている点はありますか?
岡本師長
全てを勤務内で解決できないもどかしさ、返信時間の確保が難しいと思うこともありました。
「まずは聴くこと」 「感謝を伝えること」を徹底し、信頼関係の維持に注力しています。返信は基本的に自身の振り返りもかね、落ち着ける時間帯に行っています。
「まずは聴くこと」 「感謝を伝えること」を徹底し、信頼関係の維持に注力しています。返信は基本的に自身の振り返りもかね、落ち着ける時間帯に行っています。
RESULTS - 導入後の変化
強制なし。月5問だけ。それでも、変化があった
岡本師長
1ヶ月ずつ積み重なっていくデータが、職 員一人ひとりの『流れ』 を教えてくれる気がしていて。面談 だけでは絶対に見えなかったものが、ここには残っていく。それが私にとって、一番の価値だと感じています。
岡本師長
返信を通じて「見守られている安心感」が「信頼構築のための不可欠な命綱となっています。強制せずとも『大切にされている』と実感できるこの仕組みを継続し、スタッフ1人で悩まない組織作りを推進していきたいと思っています。
岡本師長
「これにより、対策の方向性も変わってきたと感じています。 」
岡本師長
「必ずしも誰かに解決 してほしいわけではなく、ただ自分の思いを言語化できる場所があるというだけでも支えになっている。私も月の振り返りとして思いを書かせてもらっています。」
(病棟ホール写真)
CLOSING - メッセージ
同じ立場の師長さんへお二方から一言お願いします
岡本師長
完璧に使いこなせなくてもいいと思います。私も最初は返信に迷ってばかりだった
し、スタッフに説明するのも不安でした。でも、一言でも返信すれば、それが届く。
それだけで十分だと思っています。職員が「見てもらえている」って感じてくれることが、たぶん一番大事なことで。jobは、そのきっかけを作ってくれるツールだと感じています。
し、スタッフに説明するのも不安でした。でも、一言でも返信すれば、それが届く。
それだけで十分だと思っています。職員が「見てもらえている」って感じてくれることが、たぶん一番大事なことで。jobは、そのきっかけを作ってくれるツールだと感じています。
看護部長室 中村様
管理者がすべての要望を即座に叶えることは難しくても、 「声は届いている」と伝えるだけで現場の空気は変わります。
岡本師長の取り組みを見ていて、そのことを改めて感じました。これからも一緒に取り組んでいきましょう。
岡本師長の取り組みを見ていて、そのことを改めて感じました。これからも一緒に取り組んでいきましょう。
(左から)看護部長室 中村 様、看護師長 岡本 様
これからも、職員様の定着ややりがい増進のために、jobyを効果的にご活用いただけるよう、サポートをさせていただきます。貴重なお話をありがとうございました!
※各職員の方々の役職は導入当時のものです
joby担当者のコメント
お二方が語られていた「見守られている安心感」や 「声は届いていると伝える」ことは、慌ただしさが常態化する医療現場だからこそ、何より大切な支えなのだと感じています。師長の何気ない声掛けや気遣いに救われる職員の方がいて、その安心感がまた、患者さんや周囲の支えへとつながっていく。
そのような温かな循環を支える一助として、jobyはこれからも伴走し続けてまいります。もし貴院でも、 “声が届く組織づくり” に興味をお持ちいただける場合は、ぜひ一度jobyを体験していただければ幸いです。
そのような温かな循環を支える一助として、jobyはこれからも伴走し続けてまいります。もし貴院でも、 “声が届く組織づくり” に興味をお持ちいただける場合は、ぜひ一度jobyを体験していただければ幸いです。